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2018年1月14日 (日)

お風呂

 
子供のころね
こんな感じの五右衛門風呂に入ってたの
 
小さな小さな平屋で
玄関も台所も土間でさ
 
幼稚園あがるまで
ひと月、7千円の借家に住んでた
 
玄関の右側にあったナンテンの赤い実
家の前の小さな川
 
縁側の奥に暗くて怖い和式トイレ
 
お風呂はいつも父さんと入る
父さんが板を沈めてくれて
そこに私を母さんが入れる
 
熱くてさ
でも、100数えるまで出たら駄目で
小さな小窓から母さんが黄色いプラスチックのコップに冷たい水を入れて差し出してくれた
そのただの水がまぁー美味しくてね
 
縁側の前に小さい庭があって
母さんと二人で手持ち花火をしたり
 
夏になると蚊帳の中で眠った
 
母さんはいつも鼻歌を歌ってて
おぶってくれる背中が暖かかった
 
父さんとの思い出はお風呂くらいで
抱きしめてもらった思い出も
愛された記憶も無い
 
幼稚園で引っ越して
四角い一戸建てには五右衛門風呂じゃない
お風呂があって
 
家族全員で入れるお風呂になった
そこでもやっぱり100まで数えさせられて
それも、「いーち、にぃーっ、さーん」
 
父さんの100は長い
でも、お風呂の父さんだけは
優しくて、真っ赤な顔をしながら
大人しく100を数えた
 
よく母さんと喧嘩をしてて
それを見るのが嫌だったけど
何故かお風呂だけは、時々全員で入ってて
 
その時だけは、仲良く見えた
 
だからかな今も、ダーと一緒にお風呂に入る
 
銀婚式過ぎたけど
たぶん、きっと父さんと母さんみたいに
いつまでもお風呂に一緒に入るんだろうなぁ
 
 
だからね、我が家のお風呂は大きいんだ
足を伸ばして二人で入れるように
 
父さんと母さんみたいに
いつまでも入れるように
お風呂はね、結構大切なスキンシップの場所なんだと思う訳です(〃▽〃)

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